家具が転倒する状況を防ぐ

仮条件を加えた上で、それぞれの家具の転倒防止に有効な金物の固定数の目安を、皆さんでも計算できる方法でご紹介したいと思います。家具が転倒するような状況は、皆さんのほとんどが日常経験されていると思います。例えば、皆さんが乗物に乗っているとき、急に乗物が動き出した状況を想像してみてください。乗物が動き出したのと逆の方向に上半身が引っ張られるような感じを受けたことがあるでしょう。これは悟性力と呼ばれる力で、地震時に家具を転倒させる基本的な力となります。人の場合は体を反らせて重心をずらしたり、足を踏み出したりして転倒を防ぐことができますが、家具にはその様なことができませんので転倒してしまいます。そこで、対策として人がM革等につかまるのと同じ様に、家具を金物で岡定する必要があるのです。人が乗物に乗っているときに感じる悟性力の強さは、立っている、座っている、足を閉じている、開いている、何も持っていない、重い物を持っている等、乗っているときの状況で違います。これは、家具でいうと高さが高い、低い、奥行きがある、奥行きがない、中に入っているものが軽い、重いなどの条件の違いになります。まずは計算に入る前に、検討したい家具の高さ、奥行き、中に収納するものを含めた重さを計ってください。前述の条件の違いによって固定に必要な金物の佃数が違ってくるからです。家具の重さの計り方ですが、まず、中のものは取り出して計測してください。家具自体の重さについては、図上に家具の重さの目安がありますので、お手持ちの家具との大きさの比率で推定してください。家具の造り方によって同じ大きさの家具であっても重さに差がありますが、原則として、壁に固定する家具はこのようにとめ付けます。さて、ここで家具を壁と床、どちらに固定するのが良いかという疑問が沸いてくると思います。まず、壁から離れている家具については、床面しか取り付けられませんので、無条件で床に取り付けることになります。